貴重なハーブであり、スリランカ政府が乱獲防止と自然保護の観点から輸出規制を行っていますが、現在では許可された僅かな量が健康食品や化粧品として販売されています。

コタラヒムブツとは

コタラヒムブツ（Kothalahimbutu）とは、サラシア属のツル性植物です。
標高1,000メートル以上の高地でしか生息せず、ハーブとして利用可能になるまで最低でも7年の歳月を要することから幻のハーブとして重宝されてきました。

「サラシアってどこかで聞いたことがあるような…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本の製薬会社からサプリメントが販売されているサラシアですが、コタラヒムブツとは原産国が違います。
コタラヒムブツはスリランカに自生しており、血糖値の上昇抑制・脂肪分解・腸内環境の改善などに効果的です。
一方、サラシアはインドやタイなどアジア圏に自生するサラシア属の総称で約120種類が知られています。
サラシアレチキュラータやサラシアオブロンガの根はリウマチ・淋病・皮膚病・糖尿病の治療に、サラシアキネンシスの幹の煎じ液は筋肉痛の緩和に、というように植物によって若干効能が異なります。

コタラヒムブツの効果

コタラヒムブツの成分は天然の有効成分で構成されており、健康に良い影響を与えると言われています。
ポリフェノールの一種であるサラシノールやコタラノールのほか、カテキン、マンギフェリンなど機能性成分を含んでいます。

・脂肪の吸収を抑える効果
リパーゼの酵素活性を阻害して脂肪の吸収を抑制します。
また、消化器系の調子を整えることで便秘が解消するため、ダイエット効果が期待できます。

・血糖値の上昇を抑える効果
経口血糖降下薬のαグルコシダーゼ阻害剤に類似した物質が含まれていることから、消化器からの糖質吸収を遅らせて血糖の急激な上昇を抑制します。
そのため、糖尿病の予防や改善に役立つとされています。

コタラヒムブツの摂取方法

コタラヒムブツは通常、サプリメントやエキスとして販売されており、一般的には食前摂取が推奨されています。
これにより、胃の中でスムーズに吸収され、効果が発揮されやすくなります。
次にコタラヒムブツの適切な摂取量ですが、一般的には1日に3〜6グラム程度が推奨されています。
過剰摂取は腹痛や下痢といった副作用が出る可能性があるので、必ず指定量を守って摂取してください。