お肌を外側からケアすることも大切ですが、食べ物で身体の内側からケアも重要です。

老化を早める原因

老化には「酸化」と「糖化」が大きく関わっています。
酸化とは、体内の活性酸素が増加すると身体のあちこちで損傷が起こり、体内細胞が錆びて老化が進みます。
また、コラーゲンやエラスチンが減少することでしわや乾燥が起こるほか、ガンの発生や生活習慣病などを引き起こます。
一方の糖化は、体内のタンパク質と糖分が結びつき、AGE（終末糖化産物）と呼ばれる老化促進物質へと変化します。
皮膚に蓄積されるとくすみ・たるみとなり、血管に蓄積されると動脈硬化や心筋梗塞、脳に蓄積されるとアルツハイマー病などの認知症、というように蓄積場所によって深刻な病気を引き起こます。

若返りに効果的な食べ物

・抗酸化物質を含む食品
抗酸化物質の摂取は体内の活性酸素を除去するため、細胞の老化を遅らせて肌老化やしみ予防に効果があります。
レモンやパプリカ、ブロッコリー、いちごなどのベリー類に含まれるビタミンCは水溶性なので、生で食べましょう。
ナッツ類や植物油、アボカドなどのビタミンEは脂溶性なので、炒め物や揚げ物にすると吸収率が良くなり相乗効果を発揮します。
油を控えたい場合は卵の黄身などの脂質が多いものと一緒に食べましょう。
また、カロテノイドを含む食品もおすすめです。
カロテノイドは動植物が持つ色素の総称で黄・橙・赤色など750種類以上が存在し、大きく分けると2つに分類されます。
カロテン類の代表的なものは、ニンジンやカボチャ、トマトなど色とりどりの緑黄色野菜に含まれているβ-カロテンやリコピンです。
キサントフィル類の代表的なものは、サケやいくらに含まれているアスタキサンチン、赤唐辛子に含まれているカプサイシン、ほうれん草やケールに含まれているルテインがあります。
ひまわり油やべに花油などの植物油で炒めて食べると体内への吸収率がアップするのでおすすめです。

・オメガ-3脂肪酸を含む食品
オメガ3脂肪酸は全身の細胞膜を構成する大切な材料であり、血管の若返りや循環系の健康をサポートします。
また、サケやマグロなどの魚介類、蟹や牡蠣などの甲殻類といった海産物を取り入れましょう。
水煮缶や味噌煮缶などの缶詰は手軽に摂取できるのでおすすめです。
また、チアシードや亜麻仁にも含まれており、炎症を抑制してお肌の保湿と弾力性を保ちます。
オメガ-3脂肪酸は熱で酸化しやすいので、加熱調理には向きません。
加熱せずにそのまま摂取するかドレッシングなどに使うのがよいでしょう。

・亜鉛を含む食品
亜鉛はビタミンAの代謝を促進させ、お肌の修復と再生をサポートします。
また、皮脂バランスを整えてニキビや吹き出物を改善するほか、皮膚や髪の新陳代謝を促進します。
牛肉や豚肉などの肉類、レバー、牡蠣、大豆類、ヒマワリの種などから摂取ができます。
亜鉛は水溶性なので、生で食べるか加熱する場合は短時間にする、もしくは鍋など汁ごと摂取できるものがおすすめです。

老化を早める食べ物

・揚げ物
糖質やタンパク質を高温調理するとAGEが増えてしまいます。
特にオメガ6系のオイルは取りすぎないように注意してください。
揚げ物を食べる際は、抗酸化作用のあるレモン汁を下味に使用したり、調理後にかけて食べるのもおすすめです。

・加工肉
脂質が多いソーセージやハムなどを焼いて食べる方も多いと思います。
香ばしいカリカリベーコンは非常においしいですが、加工肉をこんがり焼くことはAGEを大量に増やしてしまいます。
加工肉を食べる際は焼かずに蒸す・茹でるとAGEの産生を抑えられるでしょう。

・人工甘味料
菓子類の甘味づけに使用されている人工甘味料は、ブドウ糖の約10倍ものAGEが蓄積されていきます。
成分表示を確認し、果糖液糖・果糖ブドウ糖液糖・異性化糖などと書かれているものは極力控えてください。

老ける食べ物を避ける以外にも、食物繊維を含む野菜から食べたり、ゆっくりよく噛んで食べることも大切です。

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